2013年8月30日金曜日

奇抜ピープル 4 選

 自称「変わり者」の方は、ご安心ください。
 変わり者を自覚できているうちは、他にも同程度の人は五万といるのが現実というものです。
 最近は、常識を逸脱した自分の姿を撮影してバカッターに投稿なんかしたりして、バカッタレ呼ばわりされている人たちが続出していますね。
 人と違うことがしたかったそうですが、まあ、皆さんに共通しているのは、「いいね!」、「すごいね!」のリアクションを期待していることでしょう。
 バカッタレの刻印を押されない程度にオバカ度を発揮していただきたいところですね。
 さて、今回は私が実際に遭遇した、町の奇抜な人々を 1 位~ 4 位までご紹介します。
 彼らは、ネットも「いいね!」も無関係なレベルでマイワールドを突っ走っている方々です。

 1 位:歯磨きおじさん

 堂々の 1位に輝いたのは、歩きながら歯を磨くサラリーマンのヲッサンです。
 人通りの少ない裏道や、深夜の時間帯ならまだしも、東京・神田の歩道で、人の波に揉まれながらも、口の周りを泡だらけにして歯を磨く哀愁のスーツ姿は、今も忘れられません。

 駅に着くまでの間に歯磨きをひととおり終えてしまい、駅で口だけゆすいで電車に乗ろうとしていたのかもしれませんが、町中での堂々たるパフォーマンスぶりでしたね。

 2 位:シャンプーヲヤジ

 「シャンプーおじさん」は、芸人のオードリーの春日のニックネームでもあるので、表記だけ変えました。
 台風で大雨が降った日のことでしたが、電車の接続待ちをしている間に、一人の中年男が、いきなり駅のホームで髪をシャンプーしはじめたのです。

 雨でシャンプーを洗い流し、出発までには頭を拭きながら座席に戻ってくるという、荒技を披露しておられました。

 3 位:扇の舞ヲバハン

 東京の駅構内に現れる中年女性ですが、着物をきちんと着こなした姿で、エスカレーターの下から上に上がるまで、扇子の舞を披露してくれます。
 一番上まで上がると、くるりと回ってありがと~ございま~す、とおじぎまでしてくれます。

 学生の頃の名物ヲバハンでしたが、今も健在でしょうか。

 4 位:カウント姉さん

 東京の駅前に、ほぼ毎日出現していました。
 清楚な感じのお姉さんですが、片手にバードカウンターを持ち、ゆるい感じでカチカチと道行く人をカウントしているのです。

 就職して数年後に駅を訪れたときに、まだ彼女がそこでカウンターをカチカチ鳴らしている姿を見かけたときは、少し懐かしい気もしました。

 まあ、人に迷惑を掛けなければ、マイワールド全開でも構わないと思うんですけどね。
 人目も気にせず、待ち合わせ場所に踊りながら登場する友人もいるくらいですから。

2013年8月23日金曜日

ますます遠のいていくテレビ 2

 テレビを見なくなった理由は、やらせが目立つようになったことと、友人づてに芸能界の裏情報が容易に手に入るようになったからでしょうか。
 面白い番組は好きなのですが、そればかりを見せようとする民放にも食傷気味になっていました。
 あれから、何も変わっていないというより、長びく不景気の影響により、番組の質も悪化の一途を辿っています。
 ざっと挙げるとこんな感じです(特に民放が酷い)。
  • 食べ歩き番組、旅番組のオンパレード
  • 過去に撮り溜めた番組クリップの使いまわし
  • YouTube からのネタ拝借(中には無断拝借という話も)
  • 笑えないバラエティ番組
  • 漫画原作のドラマの氾濫
  • 消化不良のドキュメンタリー番組
  • 私情を挟みすぎる報道番組
  • アイドル気取りの若手アナウンサー
 とまあ、キリがなくなってしまうのですが、スポンサー料の削減により、安く、そして短時間で製作できる番組が多くなり、ギャラの安い若手芸人や、社員アナウンサーをそのまま使う番組づくりが目立ちますね。
 それでも面白くてためになるなら見るんですよ、多分。
 しかし、どちらも叶わないのが現状です。
 今はネットで大概の情報は手に入りますし、リアルタイムの海外ネタも、テレビで放送される頃には決して新鮮ではなくなっているのです。
 もう知ってるよ、という内容をテレビで見る必要はありません。
 そんなわけで、ますますテレビは遠いものになりつつあります。
 実際のところ、私と同じように考え、ノーテレビライフを実践している人は増えてきているといいます。

 ネット時代に打ち勝てるような番組づくりができなければ、今後はテレビ業界もかなり厳しいものになっていくでしょうね。

2013年8月22日木曜日

ますます遠のいていくテレビ 1

 いろいろな所で書いていますが、テレビはほとんど見ません。
 とは言っても、ここ 15 年くらいの話で、その前は毎日のように見ていたんですけどね。
 当時の職場には、とてもストイックに仕事をこなす同僚がいたのですが、たまたま彼女と一緒に行動することがあったので、ついでに彼女のことをいろいろ聞いてみることに。

 とりあえずは、趣味の話題から。
「……辞書作り。」
 少々躊躇いながら、彼女はそう答えました。
 聞くと、自分の仕事を効率化するために、業務で出てきた単語やフレーズを自作のデータベースに登録していくのが趣味ということでした。

 それって、十分仕事の世界なんですが。
 やはり彼女は違う!と思いましたね。
 続いて、好きなテレビ番組や映画などはあるのかを尋ねてみました。
「わかりません。私……テレビが家にないから。」
 彼女曰く、前述のような趣味で忙しいのでテレビは不要と判断し、買わなかったそうです。
 当然、映画の情報もサッパリでした。
 軽めの話題を振って撃沈してしまいましたので、仕方なく業務の話題に切り替えました。
 すると、あれほど口を開くのを躊躇していた彼女が、途端に饒舌に語り始めたのです。
 共通の話題は重要ですが、業務の話ばかりですと息が抜けないですし、仕事している気にもなってくるので、明けても暮れても通訳・翻訳一色の彼女とは、スタート地点から異なっていたのでしょう。
 その数年後……彼女と同様に、テレビと私との距離はとても遠いものになってしまいました。

 長くなってしまったので、続きは次回にいたしましょう。


2013年8月15日木曜日

夏っぽい話

(今回の投稿は、稲川淳二になりきったつもりで朗読すると、若干気分が盛り上がります。)
 今日は、私の実家でのできごとをお話したいと思います。
 中学生の頃に父方の祖母が他界しまして、祖母の部屋を私が使うことになったんです。
 もともとは仏間としても使っていた部屋だったので、引き継ぎの際に仏壇ももれなく付いてきました。
 引き継ぎとは言いましても、仏壇の扉の開け閉めや、花の水の入れ替え程度だったので、大したことはしてなかったんですけどね。
 受験シーズンになり、ラジオの深夜放送を聞きながらダラダラ勉強する日が続いていました。
 あの日は、午前三時をとっくに回っていたでしょうか。
 突然地震がやってきまして、勉強机がガタガタと音を立てて揺れ始めたんですよ。
 それはもう、本棚のガラスが割れるんじゃないかと思えるような大きな揺れで。
 でも家の中は不思議と静かで、家の者が飛び出してくる気配もなかったんです。
 おかしいなあ、おかしいなあ、どう考えてもおかしいなあ、と思いながら、部屋の中を見回しました。

 そこでようやく気づいたのですが、ガタガタと激しく揺れていたのは、何と私の机だけだったんです。
「誰!」

 咄嗟にそう叫ぶと、あれほど激しかった揺れはピタッと止まりました。
 ホッとしながら仏壇に目をやると、仏壇の扉が開いたままになっていたんですよ。
 まあ、その日はそれだけだったんですけどね。

 それではまた気が向いた時にでも、この話の続きをすることにいたしましょう。

2013年8月13日火曜日

ビミョーな落し物

 暦の上では秋になりましたが、蒸し暑い日が続いていますね。
 お盆の時期ということもあって、東京から人がごっそり消え、快適な通勤ライフを送っております。
 さて今回は落し物の話題になりますが、私は落し物が不思議と手元に戻ってきます。
 財布やら定期やらを落としているのですが、金が入っていてもそのまま戻ってくるのです。
 そんなわけで、落し物が良い人に拾われていることに感謝しつつ、自分も落し物を見つけたら積極的に交番や駅前に届けています。
 傘、手袋、髪飾り、高価なものでは iPod なんかも届けましたね。
 皆さんの手元に無事に落し物が届いていると良いのですが、こればかりは運命的なものなのかもしれません。
 昨日、職場までの道を歩いていたところ、こんな落し物がありました。


 最初は大型犬の臭い付きの落し物かと思いましたが、ゴーヤでした。
 近くにゴーヤを育てているような畑はありません。
「このゴーヤを交番に届けたら、すんごく迷惑がられそう」
 それはもう、いろんな想像が頭をよぎるわけですよ。
 拾った場所、住所、氏名、電話番号を書かされて、謝礼を希望するかどうか聞かれたりして。
 ゴーヤの謝礼って、ゴーヤチャンプル一口分?
 よく考えてみたら、ゴーヤチャンプルはそれほど好きではなかったので、写真だけ撮りました。
 大切なゴーヤが見つからなくて慌てふためいている人がいたりして……んなわけないって。
 金目の物を拾っても、謝礼を要求したことは一度もないですけどね。


2013年8月10日土曜日

SNS は頑張るだけ虚しい

 まあ、ほとんどの人は経験していると思いますが、自分に合いそうな人はなかなか見つからないものです。

 付き合いやすい人といわれる人たちは、人あたりが良いのかもしれませんが、その無難な性格ゆえ個性がイマイチ足りないかもしれませんし、その反面、個性の強い人は無理して人に合わせようなどとは思っていませんから孤立する傾向にあったり。
 5 年くらい前までは FaceBook に顔写真も載せていてわかったことですが、赤の他人は顔だけ見て友達申請してきますが、本当にその人と気が合うことは滅多にありません。
 たとえば、電車の車両に等間隔に並んでいるつかまり棒を見て、一瞬でこんなのを想像したら、感覚は私と近い可能性はあります。

 しかし、いきなりネットで会った人に同じように発想しろって言っても無理な相談ですね。
 かつては同居人も FaceBook をちょこっと使っていたのですが、二人して最終的な意見は同じでしたね。

「プライベートを人に見せびらかして、何が楽しいの?」
 たとえば、私たちがどこかに遊びに行ったとします。
 まあ、当人同士はそこそこ面白い時間を過ごすわけですが、別に私たちはそれを「イイね!」と思って欲しいとは思いません(例外的にすごく面白い場所だから行ってみそ、くらいの紹介はするかもしれませんが)。
 同じように、自分の友達がどこかに行ったり、何かを食べたりした写真を見かけたとしても、あっそ、くらいの感想しかありませんので、「イイね!」を押すことに戸惑いを感じます。

 もちろん、高級レストランでパスタを豪快に鼻からすすり上げているくらいのレベルの写真を見せてくれるのなら、迷わず「イイね!」を押すんですけどね。
 バーチャルな友達を無駄に増やしても虚しいだけ、というわけで SNS は全然頑張っていないという、だから何?的な話でございました。

2013年8月3日土曜日

強力わかもとでカチンカチン

 最近どうも疲れがたまるなあ、ということで試してみました。
「強力わかもと。」

 ご存知の方も多いとは思いますが、一応画像でご紹介。

 乳酸菌、ビール酵母、リボフラビンなどの安全成分などが主流で、どなたでも安心してお召し上がりいただけます、みたいな謳い文句です。
 強力と書いてあるだけに、疲労回復と内臓の強化に良さそうなので、ちょっと試すことにしたわけです。
 そしてその変化は早速翌日に現れました(早っ)。
 トイレに入ったときのことです。
「うそっっ、硬くなってる!」
 そうです。硬くなっていたんです。
 ウ○コ様が。(適した表現が他に思い浮かばず、このような表記になってしまうことをお許しください。)
 便意だけはしっかりありますので、もうこうなったら何とか頑張ってお勤めを遂行しなければなりません。
 死ぬかと思いました。
 イヤ、本当に。
 これで私もロイヤル痔主クラブの仲間入りかあ……とその時は腹を括ったほどです。
 いや、これで懲りれば良かったのですが、その時はまだそれが強力わかもとの仕業だったなんて気付いてなかったんです。
 それから数日間は強力わかもとのことなどすっかり忘れた状態でしたので、何とか状態も徐々に改善していました。
 そんでもってまた体調改善のことを考え始め、強力わかもとに手を出したわけです。
 そして再びあの硬い状態となり、そこでやっと気付くハメに。
 効能を確認すると、「便通を促し、便を柔らかくすることにより、便秘にも効果があります。」とあります。
 しかし、私の場合はどういうわけか逆に作用してしまったようです。
 あれから、強力わかもとは実家の母にあげました。
 いや、彼女は別に便秘持ちではないのですが、強力わかもとを良く飲んでいるそうなので、それは喜ばれました(まあ、普通でしたが)。
 強力わかもと。
 効く人には強力に効くみたいです。

2013年8月2日金曜日

妙にリアルな観光地

 昨日見た夢の話です。
 その日は雲ひとつない晴天でした。
 綺麗に刈り込まれた鮮やかな緑の林の奥には白い豪邸が見えました。
 四階建ての城のような邸宅です。
 近くで人の声がしました。
 二人の若い女性が、なにやら韓国語で話しながらデジカメで写真を撮っています。
「ここは、○○○○というドラマのロケで使われた邸宅ですよ。」

 一人がそんなことを教えてくれました。
 なるほど、私はドラマのロケ地を観光に来ているのだと知った瞬間、私の手にも銀色のデジカメがありました。
 緑で覆われた敷地内や、遠目からの邸宅の様子を写真に収めながら進んでいくと、記念碑が見えてきました。

『Hotel ×××× 』

 と書かれた金色の板が、黒曜石のような記念碑の上方に取り付けられています。
 おお、なるほど、と感心しながらバシバシ写真を撮っていると、前方から地元の農業事業者がぞろぞろと歩いてきました。

「ドラマに使われてからというもの、ここも人が増えたなあ。」

 そんな感じのことを口走っています。
 その後ろから、色鮮やかな韓服(チョゴリ)を来た、二人の若い女性が歩いてきました。
 一人は青系、もう一人は黄色系の韓服でした。
 どうやら観光客を相手にしたモデルのようで、観光客のカメラに合わせて色々ポーズをしています。
 ついでに、私も三枚ほど写真を撮らせてもらいました。
 敷地内の緑の道を抜けると、車道に突き当たりました。
 韓国人とはちょっと違う雰囲気のアジア系美女が三人やってきました。
 服装も、ピンク、青、黄色と、先ほどより一色増えた感じです。
「写真を撮ってあげますよ。」

 そんなことを言いながらシャッターを切ると、彼女達も慣れた様子でポーズを決めてくれました。
「2 テンゲになります。」
 黄色い服の女性が手に白い布を乗せ、私に金を要求してきました。
 そうです。彼女たちは観光客をカモにモデル料をせびるビジネスをしていたのです。
 今まで全然気付かなかったのですが、彼女達の近くにはちょっと強面の男が数人いて、じっとこちらの様子を伺っていました。
 テンゲなんて聞いたこともありませんし、私は日本円、韓国ウォン、ドルを少ししか持っていません。
 ドルでもいいということだったので、しぶしぶ 2 ドルを手渡し、もと来た道を引き返しました。
 まあ、それだけの話なんですけどね。
 海外でやばそうな雰囲気になったときは、素直に金を差し出すのが一番です。
 2 ドルは大した額ではないですが、観光地でいきなり金を要求されるのは気分的に良くないですね。
 テンゲという通貨があるのかどうか調べてみたところ、カザフスタンの通貨でした。
 つーか、カザフスタンには知り合いもいないですし、行ったこともないんですが。
 こういう、妙にリアルな設定の夢は、目覚めの後がどうも気持ち悪いですね。
 観光地では、むやみに人にカメラを向けないように気をつけたいと思います。