(今回の投稿は、稲川淳二になりきったつもりで朗読すると、若干気分が盛り上がります。)
今日は、私の実家でのできごとをお話したいと思います。
中学生の頃に父方の祖母が他界しまして、祖母の部屋を私が使うことになったんです。
中学生の頃に父方の祖母が他界しまして、祖母の部屋を私が使うことになったんです。
もともとは仏間としても使っていた部屋だったので、引き継ぎの際に仏壇ももれなく付いてきました。
引き継ぎとは言いましても、仏壇の扉の開け閉めや、花の水の入れ替え程度だったので、大したことはしてなかったんですけどね。
引き継ぎとは言いましても、仏壇の扉の開け閉めや、花の水の入れ替え程度だったので、大したことはしてなかったんですけどね。
受験シーズンになり、ラジオの深夜放送を聞きながらダラダラ勉強する日が続いていました。
あの日は、午前三時をとっくに回っていたでしょうか。
突然地震がやってきまして、勉強机がガタガタと音を立てて揺れ始めたんですよ。
それはもう、本棚のガラスが割れるんじゃないかと思えるような大きな揺れで。
あの日は、午前三時をとっくに回っていたでしょうか。
突然地震がやってきまして、勉強机がガタガタと音を立てて揺れ始めたんですよ。
それはもう、本棚のガラスが割れるんじゃないかと思えるような大きな揺れで。
でも家の中は不思議と静かで、家の者が飛び出してくる気配もなかったんです。
おかしいなあ、おかしいなあ、どう考えてもおかしいなあ、と思いながら、部屋の中を見回しました。
そこでようやく気づいたのですが、ガタガタと激しく揺れていたのは、何と私の机だけだったんです。
おかしいなあ、おかしいなあ、どう考えてもおかしいなあ、と思いながら、部屋の中を見回しました。
そこでようやく気づいたのですが、ガタガタと激しく揺れていたのは、何と私の机だけだったんです。
「誰!」
咄嗟にそう叫ぶと、あれほど激しかった揺れはピタッと止まりました。
ホッとしながら仏壇に目をやると、仏壇の扉が開いたままになっていたんですよ。
咄嗟にそう叫ぶと、あれほど激しかった揺れはピタッと止まりました。
ホッとしながら仏壇に目をやると、仏壇の扉が開いたままになっていたんですよ。
まあ、その日はそれだけだったんですけどね。
それではまた気が向いた時にでも、この話の続きをすることにいたしましょう。
それではまた気が向いた時にでも、この話の続きをすることにいたしましょう。