2014年7月7日月曜日

批判のさじ加減を間違えるとただの中傷になる

先日通りかかったブログで、管理人が記事の中で訪問者に対する苦言を呈していました。

 ブログは基本的には管理者のものです。
 ですから、管理者が責任を持ってブログを管理すればよいのですが、やりかたひとつで管理人の心の狭さが如実に出てしまうことがあります。
匿名で活動していても、発言の一つ一つがその人の人格を形成する要素となります。
 いくら個人情報を伏せているつもりであっても、続けているうちに居住地域、家族構成、仕事内容、趣味、思考パターンなどがダダ漏れになっていきます。
いろいろな方の記事を拝見していると、神経質なタイプ、些細なことは気にしないタイプ、俺様タイプ、言葉の端々に劣等感が垣間見えるタイプなどがいろいろと見えてくるのですが、ちょっとした身の周りのことや、一般的に認知されているような話題に触れている分には気楽に流し読みできるでしょう。
しかし、特定の誰かを批判してしまったら話は別です。

 その誰かの行動が自分のブログ方針に沿わない場合、それに対する管理者の反応次第で、第三者は冷静にその管理者の人となりを評価することになるのです。
 特に、人格否定に走ってしまった場合は、ブログ管理者は多くの訪問者を失うリスクを覚悟する必要があります。
誰だって人格否定されたらイヤな気分になるものです。
 コメント欄にちょっとした意見を書き込んでみたら、感情的にその投稿者の批判を始める管理人のブログには脅威しか残りません。
言葉自体は丁寧であっても、その張本人が特定できること、そして冷静さを欠いた発言をした時点で、悪口や中傷と同程度のレベルになってしまいます。
 一旦敵に回したらネチネチと後追いするタイプのブログ管理人のところには、絶対に本音など書けないと思う訪問者も出てくるでしょう。
訪問者は、他人の意見をスルーするスキルがブログ管理人に備わっているかどうかで、安全なブログかどうかを判断しています。
 ブログに悪口を書くと、結果的にリピーターが減ってしまうのは、まさにこの部分にあるのです。
どうしても批判しなければならない状況に陥ったならば、私的感情を排除したうえで、冷静に言動に対する問題点の指摘に留めるのが無難です。
 手短に伝えるだけでも訪問者にはきちんと伝わります。
 グダグダと繰り返し説明を入れつつ訴えるのはかえって逆効果です。
批判の対象となった人が鈍感な人なら、公の場で叫ぶという手段に走る前に、個人的なメッセージのやり取りで解決を試みることも、ブログ管理者の力量が試されるところともいえます。
批判された方は、程度の差はあれどカチンとくるものです。
 強く批判すればするほど、その跳ね返りが大きくなる可能性があります。
 正論を述べているつもりの自分の方が、他人様からは信用ならない存在かもしれません。
批判→ブログ炎上コースへのシナリオを巧い具合に絶つ手段として、一歩引いて考えることもときには必要なのです。